中学生の時は余り勉強しなくても良い成績が取れたけど、高校生になったら偏差値50もないんだけど・・・大学は諦めて専門学校に行こうかなぁ。
中学までは地頭で良い成績が取れても、高校では伸び悩むと言う話はよく聞きます。ただ正しい努力を継続出来れば、偏差値55〜65程度であれば誰でも狙えます。
どうも、つちもぐらです。現在は某大手メーカーでエンジニアをやっています。
私が高3になった頃の偏差値50以下、そこから長い浪人生活を経て最終的には偏差値65程度までいったと記憶しています。
ただ当時はなかなか成績が上がらず、かなり試行錯誤しながら勉強していました。正直字頭は良くない方だと思います。
この記事を読んだ高校生が、一人でも希望する大学へ進学出来れば嬉しいです。
偏差値55〜65程度まで上げる方法
良い授業をたくさん聞いて良問をたくさん解く
そんなの当たり前じゃんと言われそうですが、学校から与えられる授業と課題を愚直にこなしているだけでは、その当たり前の事をやり切るのは意外と困難です。
学校には授業の上手な先生がほとんどいない
大人になって考えると納得ですが、学校の先生は授業以外にも大量の仕事を抱えているので授業の準備に十分な時間を割く事が出来ません。
また生徒がわかりやすい授業をしたところで給料が増える訳でもないので、先生のモチベーション的にも分かり易い授業を期待する事は難しいでしょう。
予備校には授業の上手な先生が多い
予備校の先生は勉強を教える事に特化しており、また授業の良し悪しで評価(給料)が変わって来るので、講師が分かり易い授業への高いモチベーションを保てるのは自然な事です。
高校時代の私は「成績が上がらないのはちゃんと授業を聞けていないからだ。」と分かりにくい授業を一生懸命聞いていました。
成績が上がらないのは授業の聞き方が悪いのではなく、教師の説明が下手だったからという事に気が付いたのは、高3の時に友人に勧められて「英文法講義の実況中継」の存在を知った時でした。
この参考書は有名な予備校講師の授業をそのまま落とし込む事をコンセプトに作られた本だけに、わかり易く読みやすいので、1990年頃の受験生にはとても重宝された本です。
初版は1985年ですが、競争が熾烈な受験参考書の中で、改版を重ねて35年以上たった今でも高評価で存在しているというのは、当時の受験生としては感慨深いものがあります。
本書は文法嫌いな人でもスラスラと読み流せるのが特徴なので、もしamazonの試し読みで好感触を持たれたのであれば、是非購入をおススメします。
欠点としては授業をそのまま本にしているため、英文法の本としては情報量が少ない事でしょう。
難関大学を狙うのであれば、この本で英語への苦手意識をなくした後に、別の参考者や問題集で不足分を補完する必要はあるでしょう。
同じ「英文法講義の実況中継」の著者、山口 俊治氏が難関大学向けに2013年に出版された本も併せて紹介させて頂きます。
本書は「コンプリート高校英語構文」という当時優秀な高校で採用されていた本を大幅な加筆を加えて復興した、氏の集大成とも言える内容となっています。
こちらもamazonでかなり試し読み出来るので、まずは中身を確認して頂くのが良いでしょう。
本書は高校受験でも使えますが、社会人になってからもTOICEの勉強や英文を読み書きする際に使えるので、個人的にはとてもコスパが良いと思います。
大学・社会人となってほとんどの受験参考書は捨ててしまいましたが、「英文法講義の実況中継」は今でも持っています。「英語構文全解説」は社会人になってから購入しました。
良い授業を受ける方法
大手予備校に通う
近くに大手予備校があればそこに通うのが手っ取り早いです。私も浪人時代は下宿して大手予備校に通いましたが、一年間で偏差値は10以上あがりました。
また周囲には勉強を頑張っている学生がいるので、モチベーションも維持しやすいです。
ただ全ての予備校講師の授業が上手かと言えば、そんな事もなかったです。
下手な授業を受けるのは時間がもったいないので、その時間は自習するか後述のスタディサプリの動画を見ていた方が時間を有効に使えるでしょう。
スタディサプリを受講する
住んでいる場所や金銭的な理由で大手予備校に通う事が難しい場合は、スマホで神授業を聞くことが出来るスタディサプリ一択です。
昔は大手予備校のサテライト授業でなければ聞くことが出来なかった有名講師の授業が、予備校と比べると圧倒的な低料金で、何処に住んでいても聞く事が出来ます。
私は受験生時代に田舎に住んでいる事によるハンデを強く感じていましたが、スタディサプリはそのハンデを埋める強力な武器となります。
コースはベーシックコース(月1980円)と合格特訓コース(月9800円)の2種類が用意されています。
どちらのコースでも授業の動画は見放題です。
14日以内に利用停止すれば料金は一切掛からないので、まずはサンプル動画を見てみて、自分に合いそうだなと思えたら、とりあえず登録してみるのが良いでしょう。
ベーシックコースは一人で勉強を続ける事が前提なので、モチベーションの維持が難しいという欠点があります。また分からない問題の質問も出来ません。
合格特訓コースは実際にスタディサプリを使って志望校に合格した現役大学生のコーチが付き、一緒に学習プランを考えてくれたり、分からない問題の質問ができたり、学習の進捗管理までしてくれるので、高いモチベーションを維持し易いでしょう。
特に大学入試は正しい学習プランをやり抜けるかで合否が決まると言っても過言ではないので、自分で学習プランを立ててやり切る自信が無い場合は、合格特訓コースを選択した方が良いでしょう。
良い問題をたくさん解く方法
スタディサプリで神授業を聞けば今まで解けなかった問題の解き方が理解出来ますが、それだけでは問題が解けるようにはなりません。
スポーツでもプログラミングでも同じですが、自分の手を動かして理解した事を体に覚えさせなければ、実際の問題を解けるようにはなりません。
そして残念ですが、スタディサプリで用意されている問題だけでは問題数が足りません。
大きな本屋で自分に合った問題集を探す
合格特訓コースを選択している場合は、コーチにスタディサプリの受講に加えてどのような問題集をこなして行けば良いか相談する事が出来ます。
ただコーチに合った問題集が自分にも合うという保証も無いので、ここは面倒臭がらずに電車に乗ってでも大きな本屋へ出向き、時間をかけて自分に合う問題集を探しましょう。
良い問題集とは基礎的な問題が沢山並んでいるものではなく、それなりに手応えのある問題一問をしっかりとこなせば、似たような問題も解けるようになる、学習効率が高い問題集です。
大きな本屋でしか扱われていませんが、Z会の問題集は良問が揃っている事で有名です。私も大学受験ではお世話になりました。
Z会の通信教育を受講する
いくつかZ会の参考書を眺めてみて、自分に合いそうならZ会に入会するのも良いでしょう。
ただあれもこれも手を出し過ぎると、やり切れない可能性が出てきます。
なのでZ会を受講するのであれば、スタディサプリはサブ扱いでベーシックコースに留めておく、またはZ会一本で行くなど、よく検討してから親御さんに相談しましょう。
お金がかかる事なので。
私の子供がスタディサプリの合格特訓コースとZ会の通信教育を両方やりたいと言ってきた場合、私は難色を示すと思います。
最後に
インターネットの普及によって、受験勉強の地域格差はかなり減少しました。今では何処に住んでいても低料金で良質な授業を受ける事が出来ます。
あとはやるかやらないかです。
私は高校時代に勉強のやり方を相談出来る大人が周りにおらず、正しい勉強プランを確立するまでに時間がかかり過ぎて時間切れとなり、志望校に進学出来ませんでした。
30年近くたった今でも「何故もっと上手くやれなかったのだろう」と後悔する事はあります。
人はやるべき時にやるべき事をやり切れないと、一生後悔し続ける事となります。
正しい努力を続ければ、例え字頭は良くなくても必ず成績は上がります。自分を信じて最後まで頑張ってください。