
中学では成績も良かったし、親と先生も勧めるから普通科の高校に進学したけど、今度は理系と文系を選ぶのか。高校受験の時は普通科一択だったけど、今度は将来にも影響しそうで悩むなぁ。

理系と文系で悩むのであれば、理系がお勧めです。理系の大学は、それほど優秀でなくても良い就職先を見つけやすいです。
こんにちは。つちもぐらです。特に優秀な大学は出ていませんが、現在は大手メーカーでエンジニアをやっています。
私が高校の時、私の周りには「数学が苦手だから」とか「国語が得意だから」といった理由で文系理系を選択する学生が多かったです。
今はネットで色々と情報を仕入れる事ができるので、このような短絡的な選び方をする高校生は少ないかなと思います。少し古いですが、私の大学卒業〜就職当時の記憶と経験から、文系理系の選択について記事を書いてみました。
文系・理系を選択する際の参考の一つとなれば幸いです。
成績に自信がないのであれば理系がお勧め
これは意外に感じる方が多いかもしれません。理系は勉強が出来るイメージがあると思うので。
この理由は、標準的な偏差値の文系大学は希望するような就職先を見つける事が難しく、就職活動で苦戦する事が多いからです。特に不況時の文系学生は悲惨です。
私は就職氷河期世代のど真ん中で、当時「大学生は100社以上受けても内定が貰えない」というニュースを見て「マジか・・・」と背筋が凍ったものでしたが、蓋を開けてみれば3社回った程度で、大手メーカーから内定をもらう事が出来ました。また同じ研究室のメンバーもそれほど苦戦せずにほとんど内定をもらっていました。
TVのニュースで聞いていた話と、私や周囲の状況が大分乖離していましたが「100社回らないといけないのは文系の話だったのね。理系は就職に強いんだな。」と納得したものです。
対して私大文系の法学部に進んだ私の従兄弟は、時代のせいもあってか高卒でも就職出来るような会社にしか内定がもらえず、プライドが許さなかったのか内定を辞退して、その後長いフリーター生活を経て、現在は介護の仕事に従事しています。彼が通っていたのは標準的な難易度の大学でした。
また地元の国立大学の文学部を卒業した、高校時代に優秀な成績を収めていた私の友人は、大学を卒業しても就職先が見つからず、地元で数年間の派遣社員を経てから理系の大学院大学へ入学し直し、今では東京のIT大手で働いていますが、大分遠回りをしたかと思います。彼は「当時の俺はただの歴史オタクだった。」と文学部へ進学した事を後悔していました。
私は文系だったら、スーパーに就職して試食のハンバーグでも焼いていたんじゃないかと思います。
MARCHや関関同立以上を狙える成績であればどちらでも良い
このレベルになれば、文系でも魅力的な就職先がいくつもあるかと思います。
ただし自分は陰キャでコミュ障だと思う方は、成績は良くても理系からエンジニアになる事をお勧めします。
陰キャでコミュ障でもエンジニアならまだ務まりますが、商社マンとかは不可能です。文系大学の就職先は高い対人スキルを要求されるものが多いので、コミニュケーションスキルに自信がない人は、理系を選んだ方がストレス低めの人生となるでしょう。
Fラン大学にしか行けない成績なら絶対理系。出来れば浪人。
偏差値35を切るような、いわゆるFラン大学を世間は高卒と同じレベルと見ています。であれば、年齢を重ねて大卒の給料を払わないといけない上にプライドが高そうな大卒より、若くて素直な高卒を採用した方が良いと経営者が考えるのは自然で、実際にそうなっています。
文系の院卒や理系の博士卒も同じですが、社会に需要がない高い学歴は就職で苦労します。ただFランでも理系はまだ専門性があるので、文系よりは需要はありそうです。
このレベルであれば親に泣きついて浪人して、一年間鬼勉強をして進学先のレベルアップを図った方が良いでしょう。一浪であれば、就職で不利になることもないです。
ただこの記事を読んでいるのは、理系か文系かを悩んでいる高校一年生が大半だと思うので、浪人しなくて済むように、今から頑張って勉強しましょう。私も浪人を経験していますが、ハッキリ言ってお金と時間を無駄にしただけで、何一ついい事はなかったです。
最後に
文系理系の比率は、私が学生の頃と変わらず7:3程度を維持しています。文系は数が多い上に専門性が低いと世間から見られているので、今も昔も就職で苦戦しているように見えます。
私は歴史が好きなので、文学部に行って日本史を学びたいと思った事もあったのですが、大学卒業後を考えると、良くて学校の先生くらいしか仕事がなさそうな気がしたので、やめました。
高校一年生の時に自分の好きな教科や得意な教科で文系・理系を選びたくなる気持ちは分かるのですが、その後の自分の成績の伸び代や大学卒業後の就職活動、出来れば社会人として働き、どのようなキャリアを積み上げていくのかというところまでイメージして、慎重に選択してください。
最近は文学部を卒業してから、思うような就職先が見つからず「こんなはずじゃなかった」と大学卒業後にプログラミングスクールに通って再就職を狙う人も多いみたいですが、であれば初めから理系の情報学部を選択して、大学でしっかりとプログラミングの土台となるコンピュータサイエンスやコンピュータサイエンスの土台となる数学を学んだ方が良いでしょう。
あと効率の良い勉強方法の記事を先日上げたので、よければこちらも読んでみてください。

それでは今日はこの辺で。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。